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山行日:2014年8月11日~2014年8月13日

ルート:西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳~吊尾根~(前穂)~重太郎新道~上高地
     (の予定だったが・・・)




今年の夏山山行は岩稜づいている。

まだ記事にできていないが、7月の剱に続き

いよいよ本番とも言える

西穂~奥穂(日本一般ルート最難関)縦走のお誘いが来た。




 
台風一過の晴天に期待し、新宿からバスで平湯を目指すが

途中、渋滞に嵌り予定到着時間を1時間20分もオーバー。


やっとロープウェイに乗り込んだ時間は3時。

通常なら既に小屋についていなくてはならない時間だというのに

小屋へのアクセスの良さからか、観光客に混じり登山者もチラホラ。

(ロープウェイ片道1600円+6㎏以上の荷物券300円也)
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ロープウェイには吉永小百合さんも樹木希林さんもいませんw

ついでに、完全にガスり、お山の姿も見せません。_| ̄|○
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ロープウェイ終点、西穂高口はご覧の有様。

下界は晴れてたんだけどねぇ。。。
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登山道入り口にある美味しいと評判の水場で水を2Lを積載。

これでザックの重量は17kgに。(;´Д`)

小屋泊だというのに、酒と食料を背負ってる為に、

テン泊装備と同重量とは。。。

 

ガスだけならまだしも、とうとう雨も降り出し

真っ白な樹林帯を歩く事1時間。

やっと小屋に到着。
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雨の降る小屋前は人も見当たらず閑散としている。


ここで、今回一緒に行動する2名と合流。

チェックインを済ませ、酒と食材を持って自炊の出来るレストハウスへ。

E氏とは剱以来、N氏とは両神山以来の再開を祝し、まずは乾杯!

2人の為に肴を作り始める。
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ソーセージ、燻製うずら、『国産鶏の燻製オリーブ油漬け』のパスタ、塩昆布胡瓜。

その他小屋のメニューのおでんやら、炙りチャーシューやら・・・


あっという間に居酒屋状態www
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しばし宴を楽しんだが、

天気は一向に回復の兆しを見せず、この日は翌日に備え就寝。 






8月12日

午前2時起床。

天候はガス&雨。風速14~16m。

朝の内、風が強く、その後はずっと雨の予報。

はっきり言って最悪のコンディションだ。

10時間歩く工程と天候を考え3時出発にしたが

途中、独標・ピラミッドピーク・西穂あたりで天候の状況を見つつ判断する事に。


真っ暗な中ヘッデンの明かりを頼りに先へ進む。
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独標手前。

風雨が強まり、暗がりの中での岩稜登攀を懸念し、

一旦 “慰霊の碑”で夜が明けるのを待つ。


4:50 独標到着。
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天候がこれ以上悪化しない内にと、先を急ぐ。
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もう、写真なんか撮ってる状況ぢゃない。。。

5:25 ピラミッドピーク到着
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ここに来るまでの間に撤退を決めた方が数名。

いろいろ情報交換しつつやってきた。

『こんな天気で無理して、俺死にたくないし』なんて方も。。。(;´Д`)


西穂までは、なんとか行って見ようかと思っていたが

この先のコルで余りの強風に我々も撤退を決断。 

引き返す。 


↑短い動画ですが、すぐ先の草が揺れている様子と
 雲の流れで強風の様子が伺えます




丸山辺りで振り返る。

すごい速さで雲が山肌を越えていく。

先ほどいた場所は真っ白だ。
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一方、丸山から小屋までの登山道は人も疎らで、穏やか。

水分をたっぷり含んだハイマツ帯が瑞々しい緑色を湛えていた。
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8:00 小屋帰還。

ここで今後の予定の練り直し。

8月13日には上高地に下山しなければならない。

となると奥穂への縦走は断念せざるを得ない。

じゃ、どうする?

天気図は停滞前線が日本列島にべったりと張り付き、動く気配が無い。

ならば12日中に上高地に下山してしまい、翌日は焼岳あたりの散策にするか。

完全に諦めて、上高地でバンガローに泊まり

温泉三昧、宴会三昧にしてまうかw(;´∀`)

(真面目にこのプランも捨てがたかったw) 

それとも一縷の望みを残し、西穂山荘連泊、

西穂高岳のピークだけは踏んで上高地に下山。



さんざん悩んだ末に西穂山荘連泊プランに決定。

(因みに連泊すると宿泊代1000円割引♪)

となれば、風雨で冷え切った身体を熱々の西穂ラーメンで温めよう!

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このラーメンが溜まらなく旨かった。

スープを飲んだ瞬間、やっと身体の末端まで血が巡った気がした。

(西穂ラーメンは、山小屋でも珍しい生麺。沸点の低い山小屋でも火が通る様

 開発された特注ラーメンなのだ。詳細は西穂山荘HPにて)



さて、ラーメン食べたらやる事が無いw

この日、同じく奥穂への縦走を断念した方々と意気投合し酒盛り開始!
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行動食を肴にし、今まで歩いた山や、美しい景色、お薦めルート、

「あそこの小屋のビーフシチューが絶品!」なんて話にも花が咲いて

時間はどんどん過ぎてゆく。


昼過ぎ一旦解散し、ちょっとお昼寝。

16時頃目が覚めて、ふと窓の外に目をやると・・・

なんと快晴!!!(*゚∀゚)=3

思わず小屋の外に飛び出る。

上高地を挟んだ向こう側にそびえる霞沢岳もくっきり。
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こりゃ、小屋に留まって大正解じゃないのか!? 嬉しくなってきた。

という訳で、そろそろ夕飯だしロング缶を購入し、青空に乾杯!
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空を見上げていると、荷揚げのヘリが生ビールの樽を積んで

小屋の上空を2往復。

このヘリのお陰で我々は暖かいご飯やビールが飲めるんだな~と。

本当、感謝。
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 さて、仲間の2人は小屋の夕食を頼んだので、

独りレストハウスで山メシ開始。
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ソーセージとコーンの炒め物、宮崎地鶏の炭火焼とり、つくねの串焼き・・・


『すげーイイにおいしてるんですけど、何作ってるんですか?』

『小屋で焼き鳥焼いてる人初めて見たよ!?』

『そのロースター、買おうかどうしようか悩んでたけど、目の前で見れて良かった』

なんて、アチラコチラから声を掛けられたりして。。。(;´∀`)
 

のんびり一杯やってると、夕食を終えた2人と、午前中に一緒に酒盛りした

すーさんと、お名前を聞き忘れた通称「いつも何か食べてる方」(スイマセンw)も合流。

西穂山荘は地酒も充実 (´ー`* )♪ 
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肴が焼き鳥なら地酒いっちゃう?

ってな訳で・・・
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宴再開!

話は楽しいし、酒は美味しいし、最高なのである。(*´∀`)♪

美しい夕日が見えると、誰かの声がし、

宴を中断し、撮影しに小屋の外に出た。
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オレンジ色に輝く夕日。

明日は晴れにしておくれ。。。




とっぷり日も暮れ、宴は終了。

星空を愛でに小屋の外へ出ると

スーパームーンを1日過ぎた十六夜月が煌々と輝いていた。
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8月13日

午前3時半起床。

小屋でフリーズドライの朝食を軽く取り、外に出るとオリオン座が見えている。

不要な荷物を小屋にデポし、 4時半、西穂高岳を目指し出発。



雲ひとつ無い空。白む空に浮かぶ仲間のシルエットにテンションも上がる。
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独標手前で振り返ると、だんだん空がピンク色に染まってきた。
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白い月と朝焼けに溜息が出る。
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穂高連邦越しに朝日が差し込んで、上高地にも朝か来る。
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5:30 独標到着 

昨日、歩いてルートが分っているのと、天候も手伝って、コースタイム30分巻き。
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独標に着いた我々を対岸から撮影してくれていました。
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Photo by すーさん


どっしりとして、美しい山容の笠ヶ岳にも朝日が当たる。
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前穂の後ろからご来光。燦燦と輝く太陽が眩しい!
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手前には北アルプス唯一の活火山、焼岳と

その奥には3年前に歩いた乗鞍岳。
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もう、360度ぐるりと見渡せる素晴らしい景色で

昨日のストレスからか、シャッター押しまくりw


そして、これから目指す西穂高岳への稜線。 イイ感じに岩岩してます。
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 ↑手間の稜線中腹に青いザックの人が取り付いてるのが見えます


しばし景色を楽しんだら、ここから本格的な岩稜帯。

気を引き締めて行こう。
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独標の先はいきなり、ほぼ垂直に下る感じで、左は切れ落ちている。

この高度感は、なかなか写真が伝わらないんだよな。
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6:00 ピラミッドピーク到着 昨日とは大違いの晴天。
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Photo by すーさん


そして目指すピークが近づいてきた。(中央の一番高い頂)
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天候が良いので、余裕すら感じる登攀
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左は切れ落ちてるので、なるべく山側に沿って歩く
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ピラミッドピークを過ぎ、いよいよ西穂への取り付き
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Photo by すーさん


山頂直下のスラブ状の岩稜帯
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山頂から我々を激写してくれてました。
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Photo by すーさん


そして最初に目に飛び込んで来たのは・・・
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(*゚∀゚)=3 到着だ~

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6:45 コースタイム45分巻き(早っ)ピークハント!

三角点もゲット
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奥穂への稜線、そして槍までの稜線が目の前に!

ジャンダルムのてっぺんには2名立っているのも肉眼で見えるほど。

昨日晴れていれば・・・・ 羨むばかり。(TдT) 
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槍の左手には雲ノ平や双六・鷲羽・水晶・黒部五郎・・・

更に奥には2週間前にいた立山までも。
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焼岳と乗鞍も青空の下清清しそう
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そして遠くに富士山も! (゚Д゚)
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上高地も一望。赤い屋根は帝国ホテルかな?
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そして、この山頂でお別れしなくてはならない方々が。。。

小屋の宴で一緒に盛り上がった

槍まで縦走するというすーさんと、“いつも何か食べてる”さん をお見送り。

本当に良い方々で、別れるのが寂しくなってしまうほど。(TдT) 

お二人の健闘を祈りつつ、笑顔いっぱいでお互いに手を振り合う。

何度も何度も振り返っては、力いっぱい手を振ってくれるすーさん

ご安全にっ!!!! !

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 ↑ すーさん、本当に良い方でした。ありがとう!(TдT) 


↑お別れしたすーさんが、西穂山頂先の小さなピークへ登る様子。
 ジャンダルムへの稜線と岩稜帯の様子がご覧頂けます





お二人が見えなくなるまで見送ったら、下山開始。

後ろ髪引かれ度100%。

もう、寂しいやら、羨ましいやら、悔しいやら、嬉しいやら・・・・

色んな思いが心の中を渦巻いちゃってるけど、とりあえず下山。_| ̄|○

小さく見える赤い屋根の小屋を目指して戻る。
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山を下るのって早い。

行きは山頂に立った時の景色を想像したり、ドキワクで登ってくるけど、

下るのはあっという間なんだ。


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気が着いたら、独標への登り返し。
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で、もう小屋手前まで下ってきた。ついさっきまで、あのてっぺんにいたのにねぇ。
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小屋で身支度を整え、西穂、ジャンに別れを告げたら出発。

ここからは気持ちを切り替えて行こう。

目指すは『温泉&生ビール』だ!(*゚∀゚)=3 
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途中、木漏れ日の差す気持ちの良い木道
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急勾配の石積みの段を黙々と下ってゆく
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途中、杉の木の幹から生えるぶにゅぶにゅした
得体の知れぬ生命体に遭遇(;´Д`)うぅ、きもいよぉぉ
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↑コガネニカワタケというキクラゲの仲間だそうです。うぅぅぅぅ(;´Д`)


中尾根ルートのちょうど真ん中あたりの水場『宝水』

冷たくて美味しかった~♪ でもその後、ぬかるみでズルッと滑って

う゛ぁぁぁぁヽ(`Д´)ノと叫んだのは内緒w
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ゴール!上高地側の登山道入り口に到着。
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下山後は歩いて数分の『上高地温泉ホテル』で温泉タイム♪
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ここのホテルは田代橋近く。源泉掛け流しで、日帰り入浴800円。

入浴時間は12時半だが、到着直後の12時に開けてくれたので

一番風呂に入れた~♪(´∇`)



温泉の次はビールっちゅう事で河童橋に移動。
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そして、人、人、人、人、人!

ここは竹下通りか???ってなくらいの人の多さにびっくり (゚Д゚;)

お盆の上高地って、こんなに人が多いの?(お盆には絶対来ないって心に誓った)
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お疲れさ~ん♪ まずは3日ぶり(ワタクシのみ)の生ビールっしょ!
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そして昨年、皆と別れて独りで堪能した山賊焼き定食

今年は3人で『うまい、うまい』と頬張る。
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ビールにもぴったりだし、米は進むし 、やっぱ、コレ、定番!( `・ω・´)








結局下山後も雨続きの穂高。

12日に我々の前を行き、あの天候の中突っ込んで行った方が滑落。

参考記事→http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/2014/08/post-638.html

更に、右俣の増水により登山者が流され、3名が全員死亡。


山は、天候を読むことが登山技術の重要なひとつとなるのだ。

ましてや、今回のルートは日本の一般ルートの中でも最難関。

我々の撤退は正しい決断だったと思う。

無理は禁物。

お陰で山荘で素晴らしい出会いに恵まれた。

きっと神様が、『また来ればいいさ』って言ったのだ。



お山は逃げないさ。

また皆でリベンジに来るよ。



素敵な時間をありがとう。



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