悪天候の中、一緒に槍のピークを踏んだ仲間から連絡がきた
あの剱に?
あの剱に登るのか?
単独で登る事を躊躇っていた私は
眺めているだけでも良いかもしれないと
半ば諦めていた
断る理由などある訳が無い
願ってもないチャンスが来たのだ
二つ返事で快諾し、室堂へ向かうバスのチケットを買った
仲間との待ち合わせ場所は雷鳥平キャンプ場
夜行バスに揺られ、翌朝アルペンルートの入り口に着く
ほどなく室堂に到着
初めて降り立つ地
一度は観光に訪れたいとは思っていたが
まさか剱に登る目的で立山へ来る事になるなんて
思ってもみなかった
まだ冷たい空気の中、平日の室堂は人も疎ら
景色を眺めながらのんびり歩き始めた
雷鳥荘前の眺めの良いベンチで
軽く腹ごしらえ
途中で調達した北陸限定セブンイレブンの
とろろこんぶのおにぎりと味噌汁
雷鳥平キャンプ場で3日前から幕営していた仲間1名と合流
実はこの山行を企画したリーダーのもう1名も合流予定だったが
なんと前日の夜行バスに乗り遅れるという衝撃の事実が発覚 Σ(゚Д゚;エーッ!
2人で楽しんで来て~!
と切ないメッセージを受け取ったのだった。。。
重いザックがずっしりと肩にのしかかり歩みは遅いが
真っ白な雪渓が眩しくて心が躍る
別山乗越まではひたすら登り
まるで空に向かって歩いているかのよう
先ほどまでいた雷鳥平キャンプ場は、もうあんなに小さくなった
新緑に青空
ザックが重くて汗だくだけど、最高なのだ
やっと剱御前小屋が見えてきた
剱御前小屋に着くと
やっと剱の姿の半分ほどが望める
こんにちは、剱岳
やっとお会いできましたね
そんな気持ちでいっぱい
ここから剱沢の幕営地まで一気に下る
足元に咲き誇る花たちが可愛らしくて
何度もシャッターを切ってしまう
コイワカガミ
ハクサンイチゲ
そして、ふと視線を前方へ向けると
そこには威厳に満ちた剱が鎮座していた
思わず深い溜息がこぼれてしまう
堂々としていて、美しい姿
いよいよ眼下に幕営地が見えてきた
平日の早い時間とあって
テント場も空いている
こりゃ、nice viewな場所取り放題だぞ( ̄ー ̄)ニヤリ
剱沢幕営管理所でテン場の受付
なんかチベットあたりに建っていそうな佇まいでちょっとかっこいい
剱viewな場所に我が家を設営
もちろんその間にコチラもスタンバイ
(キュウリが埋まってるのがちょっと・・・w)
我が家からの超贅沢な眺め
夕方の宴開始までは
テントの中で寝そべって、お気に入りのJAZZを聞きながらのんびり過ごす
こんな景色が目の前にあるなんて贅沢以外の何物でもない
ここに3日くらいいたいなぁ
剱に登らなくても、この景色を
眺めているだけでも幸せだ。。。
ぼちぼち宴の準備
相方のアルコールと、私の追加アルコールを調達しに
剱沢小屋までお散歩
メニューはこんな感じ
雪渓を挟んだ剱沢小屋の向かいには
国立登山研修所夏山前進基地があり
至近距離でヘリがひっきりなしに飛んでくる
陽が西に傾き始めた頃、宴開始だ
まずは定番のチョリソで乾杯!
(*´д`*) プハー!
仲間の作ってくれたペンネのペペロンチーノも旨かった♪
ワインがあっという間になくなったw
もはや剱も酒の肴
飲んで、喋って、剱を眺めて・・・
最高の気分のまま眠りに落ちた
午前二時
剱の後方から頭上に渡る天の川と満点の星空
ピークを迎えたみずがめ座流星群から沢山の星が流れ落ちていた
二日目へ続く
(*´д`*)
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