午前4時半。

窓の外が群青に染まり、慌てて布団から出た。


ムーンライト信州で寝れなかった分、死んだように眠り

目覚めた時には夜明けはすぐそこまでやって来ていた。


持ってきた防寒具を全て着込み、カメラを掴んで小屋を出る。

小屋の裏手のヘリポートには既に数名の客が

日の出を待ちわびている。


5月間近と言えど、2000mを超える山は凍てつくほど寒い。




 




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東の空がうっすらとオレンジ色に染まり始める。


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 霞んだ雲の下、赤く染まる陽は静かに静かに昇る。


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凍り付いた雪面を照らし、力強く放たれた光が一日の始まりを告げる。



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白馬の峰々も光に照らされ、荒々しい岩肌と滑らかな雪面。

険しさと美しさのコントラストが美しい。


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唐松岳にも朝日が差し薄紅色に。。。



ひとしきり夜明けの景色を楽しんだら、

まずは朝焼けに染まる劔を眺めつつ お目覚めのコーヒータイム。
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淹れたてのコーヒーの香り。

白く染まる神の澄む山。

贅沢だよなー。。。




さてさて、お腹も空いてきたので場所を移動し

引き続き贅沢モーニング開始♪


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左はこんな感じの景色。


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右は蒼天に浮かぶ唐松岳。

はぁ~、最高。


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勿論、正面には劔を望みながらの朝食タイム (*´ω`*)

お気に入りの曲を聴きながら、真っ白な山々を愛で

チョリソーとパンをパクつく。

うん、最高すぎる。ご機嫌だ~w





やっぱり劔を目の前にすると何度でもシャッターを切ってしまう。
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凍り付いた雪面が朝日を浴びてダイヤモンドの様にキラキラと輝く。
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たっぷり時間はあるんだ。

すぐ下界に戻るなんてもったいない。

1分1秒でも長くこの場所にいよう。


下山のタイムリミットまで後1時間あるので、

再び唐松岳の山頂まで食後のお散歩。



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うん、今日は霞が晴れて劔もバッチリ。

カメラの性能がイマイチなのが悔やまれてならん。。。



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 白馬方面も稜線がくっきり。


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 あいかわらず今日も堂々たる五竜さん。美しいですぞ。


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よし、ベストショット確保。


散々山頂で遊んだらボチボチ下りますかね。



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唐松岳、ありがと~。

また数ヵ月後に遊びに来るよ。


一緒に宿泊していた小屋の客は殆ど下山してしまった。

単独行の真骨頂。

のんびり好きな音楽と共に歩いて行こう♪


好きなナンバーを揃えたプレイリストをエンドレスリピートにして

軽快な足取りで下山開始。


小屋裏のヘリポートを踏み出すといきなり狭いトラバース。

この高度感!

ちょっと足がすくむが難しくは無い。(画像をクリックし拡大するとスリル倍増!w)
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ちょっと向こう側へ視線をやればキレットから落ち込む谷が迫る。
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狭いトラバースを過ぎるとちょっとした馬の背。

ここも難しくは無いので、滑落しないように慎重に。。。

(こちらも画像クリックでスリル更に倍増)

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馬の背を越えれば、あとは広々とした尾根歩き開始!

ノリノリな音楽でテンションも上がり、鼻歌まじりでスキップしちゃいそうw

ひゃっほーい♪
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白馬鑓から栂池方面のてっぺんから麓まで、超~パノラマ♪
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今日は五竜もくっきりでイイ感じ。
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ここいらでちょっとお遊びを。

登ってくる時は人が多くて撮れなかった自我撮り開始。


セルフタイマーを10秒にセットして、カメラの前方を歩く。。。

ん?シャッター切れたかな?

と振り返った瞬間に(・∀・)パシャリ!!
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ん?ってな顔してこっち向いてますwww



ちょっと恰好つけてみよう。
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なんかアングルがイマイチだなぁ。。。


じゃ、こんなんはどうだ?
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 まぁまぁだなw


ちょっと歩いてる雰囲気も出してみるか。。。
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三脚が壊れ、カメラの位置が低すぎて構図の2/3が雪面www



カメラをセットしては小走りに距離をとってポーズを取る。

というオマヌケな行動を繰り返していたら、後ろから来たおじさんに

「なんだか苦労してるから撮ってやろうか?」

と声をかけられてしまった。。。(;´∀`)

ただ遊んでるだけなんです。ハハハ。。。



それにしてもこの景色。蒼い空。
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時間はまだまだある。

下山し始めてから1時間も経ってないが、ここらでコーヒータイムにしてしまおう。
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もう、最高すぎる。。。

(『最高』『贅沢』って何度言ったら気が済むんだ???)

この景色に合う曲をセレクトして、コーヒーを飲みつつ、しばしボーっとする。



空が青いなー。 あ、天狗ノ頭に雲の陰。。。( ゚Д゚)
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不帰ノ嶮も美しいねー。。。( ゚Д゚)
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空に向かって歩いてるみたいだなー。。。( ゚Д゚)
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。。。。。。。。   ( ゚Д゚)ホケー



ってな感じで30分以上もマッタリ。



さて、そろそろ温泉にでも入りに下りませう。

この場所もフォトジェニックだよなー。シャッターを押さずにはいられない。
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五竜と鹿島槍をバックにBCスキーヤーが気持ち良さそうに歩いてる。
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途中、『グアァ グアァ グアァ』と雷鳥の鳴声が聞こえるも姿が見えず。残念!



五竜さん、鹿島槍さん、また夏来るね~。
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とうとう八方池まで下ってきた。
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 池のほとりで団体さんが賑やかにランチタイム。


あっという間に八方山ケルン。冬道終了。
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八方池山荘とリフトも見えてきた。
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これにて2日に渡る残雪の唐松岳は終了。




下界の白馬村は桜が満開。

東京では、お花見も出来ずに桜は散ってしまったが、

白馬でこんなに綺麗な桜に出会えるとは思ってもおらず嬉しい誤算。(*´ω`*)
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 ↑は薬師堂の江戸彼岸桜 推定樹齢300年



さて仕上げの温泉は・・・

全て源泉かけ流しである白馬八方温泉、4つの温泉の内の第二郷の湯へ。
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ここの六角形の檜風呂がお気に入り。

HPの割引券を利用すれば入浴料500円也(安!)

おびなたの湯も昨年改装でリニューアルされていたが

ここもカランが新調されていて使い心地がUPしていた。



ひとっ風呂浴びたら、やっぱりビールでしょw

という訳で帰りのバスの時間まで小一時間あるので 

八方バスターミナルの向かいの駐車場の隅っこの芝生を陣取り

ローソンで調達したビールとから揚げでかんぱーい♪
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更に追加の肴は、今回背負って来たのに出番がなかった

旨そうな缶詰達を並べ、「どれにしようかな」と選んだのは・・・
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燻製粗引きチョリソー (どんだけチョリソー好きなんやw)
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半袖のTシャツで十分すぎる程、この日も気温が高く、ビールが旨いのなんのってw

アイゼンを水洗いし、乾かしつつビールとチョリソーをつまむ事、小一時間。




帰りは御用達のさわやか信州号に揺られ、ワインを飲みつつ夢の中。。。
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( ゚Д゚)ホケーっと白馬を眺めながら聞いた曲は

AlexBeroza 『in paece』

実はこの曲、“ゴキゲン山映像”を撮っている

大好きな映像作家TaQ INOUEさんが作成した

白馬村公式ムービーで使用した曲。

正にこの映像の山々を生で見ながら

この曲を聴いたのは贅沢な時間だった。